自己作品集
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八ヶ岳 この絵は、家で描いているうちに興が乗って、これまた一気に出来たものだが、結構、上手くいった絵である。 八つのざくざくし た頂点が、それぞれ存在を主張してしまうので、左から右に弧を描くようにして、この中に他の主峰を入れるようにする。こうして主峰の赤 岳に目が行くようにする。 現実の稜線は、白い雪山の後ろがいきなり空になっていたりして、これを絵にすると稜線が目立たず、区別させるのが難しい。そこでまず、感情をこめて、 強弱をつけて、シャープに稜線の輪郭を描いて行く。これを絵の具で潰したり残したりして描いて行くと、稜線の凸凹や、陰影が出て、結果として、山が丸く見えるようになる。 これは、最初のHPを見て貰えば分かる。 だから、どんな雲にするか、大いに迷ってしまう。 |
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八ヶ岳 この絵は、八ヶ岳が曇って一向に全容が見えず、長時間、麓を描いて待っていたのだが、諦めて帰途につくことにした。 |
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浅間山 この山も、いい山である。F50号(117㎝×91㎝) なだらかな稜線が素晴らしい。火山特有の山肌が、太陽の光で時々刻々変化してゆく。時々吹き上げる噴煙も実に美しい。ひところ、この山に惚れ込んで何度も取材に行き、それでも満足できず、山麓の町村に現金書留で、四季折々の写真を送って貰うように頼んだから、恰好いい写真も100枚以上はある。「どこの村から見たどの四季の浅間」と言われれば、浅間の姿が目に浮かんでくる。 |
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鳥海山 どちらも遠いから、もはや、そう簡単に行かれないが、象潟から見る鳥海山の噴火口の造形的な姿は絵になる。(F4号・33㎝×24cm)。 |
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妙高山 これも絵になる山で、多くの画家が好んで描いている。何十年も行きそびれていたが、3年ほど前思い立って初冠雪を狙って出掛けた。自宅で、F50号(117cm×91cm)にして創元会に出したら、タテの構図のほうが入選になった。自分では、横のほうが気に入っているのだが・・・。 |
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妙高山 |
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仙丈岳(南アルプス・赤石山脈・3,033m) 鮭鱒の回帰本能とでもいうか、いま、故郷・伊那谷から見た南アルプスの仙丈に入れ込んでいる。 母校の丘から見る雪の仙丈の美しさは崇高で、息をのむほど美しい。 |
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富士山 山の話をここまで書いてきたら、日本一高い「名山・富士山」を無視できないような気になってきた。 昔から富士山は、あらゆる画家が一度は挑戦するテーマである。 横山大観、梅原隆三郎、木村武、等々、有名な画家も枚挙に暇がない。 しかし、大概の画家は、富士山が余りにも美しすぎて、それ以上描く気がしなくなるものらしい。 この絵は、ある友人所有の十里木山荘に囲碁を打ちに行った時、富士山の絵を頼まれ、描いたものである。 「外に出て、本物を見ればいいじゃないですか」と断ったのだが、既往、全く挑戦する気がなく、描いたことがなかったので「ただし、東京に飾ってくださいよ」と言って、挑戦した。3~4枚、銭湯の看板にならないよう、苦心して描いた。F4号(33×24cm)。 友人が「俺は、今まで富士山頂は平らだと思っていた。現実は違うんだ」と言ったので安心した。 |
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人物は、たった一回だけやった。 何処かにあるはずだと探したら、出てきた。
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